正常値は空腹の時の検査で50〜149mg/dlの範囲とされています。
この値を中性脂肪の基準値として診断されています。
中性脂肪を正しく検査するためには、
検査当日の朝は少なくとも4時間以上は食事を控えて
空腹時に血液検査をします。
人間ドッグや職場での健康診査表では、
中性脂肪、または、トリグラセライド、TGなどと表記されていますので、
自分の中性脂肪の値を確認しておくといいでしょう。
中性脂肪の基準値である150mg/dl 未満を超えた場合は
異常値とみなされ、「脂質異常症」と 診断されてしまいます。
この脂質異常症とは、「高脂血症」のことで、
最近名称が「脂質異常症」と変更されています。
「脂質異常症」とは、
血液中のコレステロールや中性脂肪が多いと診断される症状のことをいい、
食事療法、運動療法などで
医師の判断のもとに中性脂肪を基準値まで下げる指導をされ、
状況によっては、投薬治療がおこなわれることもあります。
中性脂肪が基準値を超えると、
脂質異常症の他にも、
糖尿病、ネフローゼ症候群、膵炎、甲状腺機能低下症などの
原因にもなる場合もあります。
中性脂肪が基準値より低い場合は、
肝臓病、甲状腺機能亢進症、副腎機能不全などが疑われることがあり、
中性脂肪の数値を基準値内に収めることが健康上とても大切です。
自分の中性脂肪の値をしっかり把握して、
常に基準値内になるように生活習慣の改善に努めていきましょう。